読んだ本:小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~

星3つ

私は仮面ライダーファンの昭和の子なのですが、平成ライダーも基本的には全部好きです。放送当時はあまり見てなくて配信で見直したものもいくつかありますが。

で、ディケイドですよ。テレビシリーズも映画もひとしきり観てますが、面白いんだけど今一つどういう話なのかが分からない。世界の破壊者なわけですが、そういわれる理由が大ショッカーの首領でしたとかそうじゃねーだろ感もあって、どうにも結局あれはなんだったのか?ジオウは実は2ディケイドなんじゃなかろか(実際出てるし)とかまぁわかったようなわからないような感はありました。

小説版の平成ライダーシリーズは案外読みごたえがあって、しかもテレビシリーズを補完する位置づけのものも多くファンにはわりと面白く読めるものが多いです。

この小説も基本はパラレルワールドの話ですがテレビシリーズを補完するような描写がいくつも含まれており、ちゃんとすっきり落ちが付きます。

鳴滝の正体も、ディケイドが破壊者たる所以も。そしてライダーの世界での登場人物はそれっぽい人ではなくオリジナルライダーの主人公たちが出てくるところもいいですね。特にカブトはいい感じで描けてると思います。最後はちょっと切ないですけどね。