星4.1
これは切ない・・・・・・・
前半1/3くらいは普通のデスループもののタイムリープ映画化と思ってましたが、途中で何故タイムリープいているかは完全に作中で明らかになります。
そこからが切ない、前半のループの中で主人公はどんどん追い込まれやがてはヒロインに・・・となるシーンが後半戦を踏まえると切なさが倍増する感じ。アオハルとはよく言ったものだけど、リア充の青春時代を過ごした人にはこの映画のような話の機微は本質的には理解できないだろうなと勝手に思って、いろいろと自分自身のその頃の気持ちとも重ねながら切なくなる感じ。
結局のところ映画的には主人公は救われたという解釈もあるけど、結局最後まで主人公は救われなかったという解釈も（ひねくれた見方をすれば）可能。
タイムリープものにありがちなダメ映画の一種かと思いきやこれは結構な傑作だと思いました。全くそのようなシチュエーションは私個人にはなかったし、主人公の秘めた思いにもその秘めた点には全く共感しないけど、あの時代をエンドレスにループしてしまったその思いの切なさには共感できるところがありました。
