2004-06-25 読了:豆腐小僧双六道中ふりだし 本 京極堂のいない妖怪物語という感じか。話はテンポよくおもしろおかしく読み進められる。妖怪とは所詮は人間が生み出した概念であるという論法に立脚しつつメタレベルで豆腐小僧がうろついて話を展開していく。 最後の混乱のきわみで一気にカタストロフへと展開していくのはいかにも京極作品らしい。 京極作品を一度も読んだことの無い人にはちょっとお勧めしにくいが、一度でも読んだことがあり、京極堂における妖怪の位置づけをわかっている人にはお勧め