読んだ本:冷たい校舎の時は止まる

星3.8

辻村深月さんのデビュー作でありメフィスト賞受賞作。

どんでん返し的な読後感を期待して読んだのですがそういう意味では、物語に意外性はあまり多くないです。ストーリー上すべては語られている為、驚きの要素は少なめ。

前半戦は高校生たちの日常、後半戦はそれぞれのキャラクターの過去描写を中心としたオムニバス的な展開を見せます。

 

犯人?的なものはわりとおのずとわかってくる感じでしたね。舞台装置の背景設定は海外ドラマのSiFiもののシーズン1にありそうな設定でしたがそこは実際のところそれほど重要ではないからなぁ・・

 

それぞれのキャラクターを深堀していくシーンの中ではしんどい悲しい話が多く、結局救われてない人たちもいるので、個人的には何かしらそういう人たちも救済するような何かがあってもよかったかなぁ。まぁそれじゃ作品としてはあれかー的な感じでしたねぇ。