ΑΩ(文庫版)

ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)
久々にSFを読みました。角川ホラー文庫からでていたので、あまりホラーの得意ではない私としてはややびびり気味だったのですが、あおりほどではありません。恐怖というよりグロテスクではありますね。でもまぁ、それほどでもなかったか(自分の想像力が貧困だからかもしれんが)。
話の筋は基本的にウルトラマンデビルマンですかね。
宇宙から、(恐らく反物質世界の生命体である)敵方の生命体を追う超越生命体。不慮の事故により地球に落下、途中で飛んでいる飛行機を巻き込み大惨事。たまたま飛行機に乗り合わせていた「諸星隼人」さん。超越生命体に肉体をのっとられて復活。以後彼の奥さんを探す人間模様と敵方生命体を倒さんとする宇宙人の都合により物語進行って感じ。

主人公諸星って、それはセブンですから!!残念!ウルトラ斬り!そんな感じ。デュワッ。ヘアッとかそういう言葉でしかしゃべらんし。
メインストーリーは基本的にウルトラマン、地球上での人間模様はデビルマンという感じでしょう、どちらも確実にパロディですね。あからさまなパロディが特撮世代にはつぼですね。実際にウルトラマンが来たらこんな感じで大変やろうなぁという部分をリアルに書いた感じです。
予想していたよりも軽めの読後感ですが、エンターテイメントとしては嫌いじゃない感じでした。グロイ描写はあんまり趣味ではないですがね・・・(ぐっちゃんぐっちゃんな感じなので・・乾いてない感じで全然・・・)

追伸:Amazonとかの書評を見ると、辛口で高校生が一日でかけるとかプロットがあまくて素人レベルとか書いてありますが、いやいやそんなことは無いですぞ(笑)そういう人は清流院御大の流水大説を読んでゲシュタルト崩壊を起こしてから言わないと(笑)
軽めのエンターティンメイトってことでいいじゃない。
(あぁあと実はクトゥルフ系へのオマージュも凄いあるかも)