エンターテインメントの黄昏

いや黄昏れちゃいねーよって思いますが、仮に一時的にせよ今は集客型のエンターテインメントは斜陽にならざるを得ない状況だと思います。これって都会に住んでると強烈に今までとのギャップを感じたりすることもありますが、私が若者だった頃(つまり実家ぐらし)だった頃は、まさに今と同じような状況だったかなと思うのです。(あくまでも個人的な体感としてですけどね)。

 

地方でお金もない若者だったので、手に入る情報は限定的で、少しディレイのある静的なメディアから断片的にしか文化的な情報は入手できず。与えられた僅かな情報を何度も咀嚼することで、大量の情報が得られるであろう都会への憧憬を深めていったのです。(まぁライブや、演劇などの様々なフェス(祝祭空間)的なものとかのことですが)

 

実情はその頃とは全く異なりますが、そういうたぐいのエンタテイメントの情報がかなり限定的にしか(そりゃ相談今は何も動けてないから)伝わらなくなってきているのは世界中がそういうフラストレーション下に置かれたって事になるんじゃないかと思います。

 

提供する側は未曾有の事態でどうすればいいか手探りでわからず、かもしれませんが、実は受け止める側の我々は古きそして辛かったあの頃に気持ちもどってるんじゃないかなってちょっと感じています。もうあの頃の感受性もう体力も、気力も無いのですけど。

 

あの頃と違うのは、ここ何十年ものアーカイブが我々にはあり、それを餌にできるって言うことなので、今はそこを掘っていく事でしばらくしのぐしかないんじゃないかなぁって・・そしてどんどん受け手としての感受性を深化していくことで、次にまた機会が訪れたときには、いっきに進化しないかなぁと。

 

少し思った次第・・